マイホームを建てる際、だれもが憧れを抱くのが設計を建築士に依頼するということ。しかし、建築士の情報が少ないことや設計書費用など、さまざまな理由で躊躇してしまう人が多いといいます。Nさんもそんな理由から、当初は大手ハウジングメーカーでの建築を予定していました。「展示場へ家を見に行ったらトントン拍子に話が進んで、1~2ヶ月後には3社から図面ができあってきたんです。その中から一社にしぼって、プランを煮詰めていたんですよ」と、ご主人。奥様が作った要望リストを基に幾度かやり取りを重ねたけれど、なかなか折り合いがつかなかったといいます。そんな時、あれこれと相談にのってくれたのが奥様のお母様の知人である、建築士の岩津さん。見積や設計図を見て、プロに視点からいろいろアドバイスをしてくれたそうです。そんなお二人を見てお母様が「一度、岩津さんの設計した家もみせてもらったら?」と一言。住宅展示場では見られなかった木質感あふれるその住宅に感動し、Nさんは岩津さんに設計を一任されたそうです。
そこで岩津さんが最初にしたことは、箇条書きにされた膨大な要望書を見て設計に盛り込む必要があるかどうかを検討するということ。「メーカーさんは、お客さま要望をすべて満たそうとするあまり、無理な設計をしてしまう場合があるんです。そのせいで、つい予算がオーバーしてしまうんですよ」と岩津さん。
施工を担当したのは、施主と建築家、施工会社を結びつける「BANTANアーキテクトプログラム」というプロジェクトを主催する西村建設。吹き抜けや南向きのリビングダイニング、収納を充実させるといったお二人の要望もきちんと盛り込まれた住み心地のいい住宅派、雑誌の体験談や友人宅などを見て実地に勉強した奥様の努力のたまものです。大手メーカーでは実現できなかった納得のプランが、建築士岩津さんと西村建設、そしてNさんご夫婦との三者のコラボレーションで、ここに完成しました。
※housing reportより抜粋
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